皆様、物凄くお久しぶりです。もう2年くらい何も書いていなかったです。この間何もしていなかったわけではなくて、色々と思い悩み、色んなことにチャレンジして、良いことも悪いこともあったのですが、単に書いている時間が無かっただけです。
さて、この2年で気候変動対策、温室効果ガス削減について著しい前進があったとは残念ながら思えません。これまで、色んな新しいニュースを共有しつつ、自分なりのコメントを付けるというスタイルでしたが、大きな出来事が無い限りそれをやってもあまり意味が無いように思います。これからは、気候変動とかカーボンニュートラルに関することだけでなくて、気になったことについて日記的に書き残していくようにしようかと思っています。
今世界は荒れに荒れてますよね。2つの戦争はちっとも終わらず、トランプ関税で株価や為替も毎日上がったり下がったり。何しろ毎日言うことが変わりますから。どれだけ制裁を科したとしても、ロシアも中国も絶対に屈服しないでしょう。お互いへの憎悪と不信を拡大させているだけです。そもそも、相手を見下した様な発言を慎むべきです。私は沢山の良いアメリカ人がいることを知っていますが、こんなことが続いたら友達いなくなりますよ。日本は絶対にアメリカと敵対することなど出来ないし、そうすべきでも無いのですけど、あまりにも横暴なことをすればアメリカの方を持つことも出来なくなる。例のボーリングの玉の話とか、もちろんナンセンス極まりないし、どうもトランプ大統領は日本がロシアと戦争したことがある(日露戦争)ことも知らないそうで、「○○ちゃうか?」という言葉がのど元まで来ているんだけど、言えない、言っちゃダメ。ギリギリの折衝に挑む方々には頭が下がります。凄いストレス耐性が必要ですよね。でも、アメリカの自動車なんて、絶対日本では売れないでしょう。日本市場向けの自動車を作れないし、作る気も無い。なんせ日本は縮小市場ですから。GAFAMに代表されるように、脱製造業を自ら選び、進めてきたアメリカが製造業に回帰する必要はなくて、「自動車ごとき日本に作らせておけば良い」「半導体(デバイス)はTSMCに作らせておけば良い」じゃないの?と思います。日本もカナダもメキシコも台湾もアメリカに従属させるなら(台湾は・・・)、皇帝トランプはアメリカの取り分なんて気にする必要ない。それこそ、100年の後も日本は日本だろうか?通貨は円だろうか?ドル?人民元?State of Japan?日本省?相互不信と憎悪に満ちた昨今の帝国同士の覇権争いを見ていると、とても平和が続く様に思えない。もちろん、日本人としては日本は日本であって欲しい。でも、中立的でいることはどんどん難しくなりそう。先の大戦からたったの80年ですよ。それでこんなに悪くなるなんて・・・。
さらにはショッキングな人口統計が発表されました。
日本の総人口 推計1億2380万人余 14年連続減 日本人の減少幅最大 | NHK | 総務省
細かく見ていくと、その急速な変化に驚きます。2024年に日本の人口が過去最大の55万人(0.44%)減ったのですが、それは外国人も含めた総数。日本人に限ると90万人減(0.77%)。つまり外国人は35万人増で総数は約350万人(2.83%)。相対ではなんと125万人(約1%)バランスが変わった。今後急速に景色が変わっていくということです。このペースが続くと100年経てば日本人は5800万人以下、不足する労働力を外国人で補うことは出来なくて、秋田県なんて計算上は13万8600人になっちゃいます(今は97万人)。あまりにも変化が速く、健全な社会システムの維持は大変難しくなります。山形も大変なことになります。いい所なんですけどね。もちろん、上記の外国人は不法滞在者ではありませんよ。ちゃんと労働して税金も納める隣人です。果たして、島人はその変化を受入れられるか?外国人排斥運動とか起こりそうで怖い。日本の安全神話も終わってしまうかも。
気候変動については、2024年は1.5℃目標を既に突破し、世界の平均気温は+1.6℃、北極の氷は過去最少サイズになり、いよいよ終わりの始まりが見えてきた感じです。先日講演をした時、参加された方から「先生の話を聞いてとても暗い気持ちになりました」とか「先生はもっと明るい話、夢のある話をしないと!」というお叱りも受けたのですけど、単なる願望とか根拠の無い夢とかって言いたくないんですよね。現実から目を逸らして、あるバウンダリーから先を不可視化して自分に都合の良い薔薇色世界を語っても、仮にそれがある期間実現されたとしても、より悪くなった世界がその反動で返ってきます。ましてや「私の○○が究極!」なんてのは絶対ウソなので、騙して、引きずり込んで、なんてしたくない。決して絶望を振りまいているんではないんです。その視野の狭さ、自分に都合の良いことだけを信じる、というのを改めて、現実から目を逸らさないで、と訴えているだけです。
そして、結論はいつもこうなります。若者が未来、教育こそが力。心配だから、どうにかしてあげたいと思っても、私は先に死にます。未来は分からないし、想像よりもっと大変かも知れない。どんな世界であっても自分が幸せに生きられるバイタリティーを身に着けて欲しい、かなり厳しい要求だけど。夢じゃなくて希望です。大人たちは、自分が守ってきた価値観から若者を開放してあげる勇気を持つことも大切なんでしょうね。信じることです。
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