この数字、何でしょう?去る1月28日、毎年恒例の「終末時計」(週末じゃないよ)の時間が発表されました。それが過去最短の85秒、2025年から4秒縮まりました。
終末時計、人類滅亡まで過去最短「85秒」 核兵器やAIで - 日本経済新聞
Bulletin of The Atomic Scientistsという核物理学の雑誌が世界情勢を踏まえて世界の終わりまでの時間(本当の時間ではなくて恐らく人類の歴史を24時間、あるいは12時間として残りの時間を象徴的に秒数で表現している)です。元々はオッペンハイマーが創設したんですね。最初残り7分で始まって、最長17分まで伸びたこともあるそうで。
それで、今年過去最短になった理由が、核兵器の脅威増大、急速に普及する人工知能(AI)の潜在的リスク、歯止めがかからない温暖化の進展、などだそうです。核を使う使わないではなくて、戦争が起こるということはやはり異常事態であり、利害の対立とかいうレベルを越えて多くの悲劇や恨みを生み出し、平和を維持することが出来なくなっている状態です。最悪の事態としての核の使用が視野に入ってくるわけで、いざ使ってしまえば本当に世界は終わり、なのでTime to Midnightなわけですね。
先日も書きましたが、もうすぐウクライナの戦争も4年、パレスチナのことは忘れられ、見捨てられつつあり、今は南米のこと、イランのこと、そして究極は中国のことなど、戦争の終結どころか、拡大に対する心配は尽きません。トランプさんは、アメリカに従っていれば世界は平和になる、私にはその実行力があり、ノーベル平和賞に最もふさわしいのが自分だ、と思っているのでしょうね。しかし、それは他の国々、民族をバカにし過ぎです。散発的に軍事行動を見せることで、アメリカは本気なのだというメッセージを発しています。巨大な力こぶを見せれば誰もが従うと思う知性の無さはジャイアンですね。多くの恨みを買い、必ず復讐しようとする憎悪が蓄積されています。国を挙げて自爆攻撃を正当化、奨励した歴史を我々日本人は忘れていません。戦争に正義も悪も無くて、狂気が判断を狂わせるのが常です。如何に誤っていたかを理解出来るのは悲劇が実際に起こり、それを振返った時だけです。しかし、核戦争が起これば、振り返ることさえ出来ない。身内中の身内、トランプさんに言わせればアメリカになった方がいい国の筆頭のカナダが反旗をひるがえし、次はEUか?いや、EUがバラバラになるでしょうね。どれだけアメリカの力が強大だったとしても、世界の全てをアメリカの都合に合わせてコントロールすることなど出来ない。世界は混迷を極め、核戦争へのリスクは高まるばかりです。被団協のノーベル平和賞受賞が空しい・・・
そして、AIの急速な進歩と社会活動への導入も、過ちを犯すリスクを高めていると思います。AIの有効な利用というのは、確かにあると思います。統計的にまとめて、合理的な判断を下すまでに凄く時間と労力を要する様な仕事については、AIの恩恵は大きいでしょう。でもそれが有効なのは、時間さえかければ人間がやっても結局同じ結論に至る様な簡単な事、合理的な判断さえすれば間違いない様な白黒はっきりすることだけです。実際には、色々な選択肢があり、多様な人々が下す多様な選択肢の結果として、これから起こる多様な事々が複雑に絡み合って新しい多様な状況を生み続ける、何が正解、不正解などとは簡単には言えない事って沢山あると思います。特に善悪、正義不正義、何が人を幸せにするのか、など人でないと決められないこと(人も分かっていない?)について、AIに答えを求めるのは無理でしょう。でも、やってしまう。人の判断も過去の経験や知識に基づくものなので、それを人では到底敵わないレベルで保有、猛スピードで参照分析して、一番合理的な判断を下してくるAIの意見には抗し難いでしょうね。調べたり、考えたりすることがバカバカしくなってくる。AI先生が瞬時に策を提示してきたら、それを批判的に吟味する?別のアイデアを模索する?そんなことなら最初からAIに聞かないでしょ?つまり、AIが進化する程人は考えることをやめてしまう。重大な決断でさえ、AIの合理的判断に委ねてしまうことになる。人の知識なんて限定的で、よほど賢い人でも知識も記憶も抜けまくってます。都合の良い記憶だけが残り、都合の悪いものは消去されてしまったりもする。だから人が導き出す答えは間違いだらけでAI先生には遠く及ばない?でも、きっとその間違いが偶然の発見を生んでいるんですよ。AIが参照出来る記憶に含まれない、本当の意味での進化をもたらしているんですよ。それって乱暴な考え方だと思います?
それから、気候変動が世界の終わりを近づけているのもその通りだと思います。世界の人々が協調よりも分断と対立に向かっているのは、気候変動による打撃で余裕が失われ続けているからです。テクノロジーの進歩も、貧富の格差を拡大させ続けています。たった100年で、世界の人口は4倍にも膨れ上がりました。そのほとんどは、貧困に苦しむ人たちです。譲り合って共に生きるよりも、自分たちの富だけを守ろうとするでしょう。自分も決して例外ではないと思います。だから、戦争を回避することがどんどん難しくなっています。
以前は悩まなかったなー。色々なことを経験し、知ったことで生じた悩みというのも多少はあるかも知れません。でも自分の進歩なんて知れているので、やっぱり世界の様相が変わったことが大きくて、その変化っていうのは本当に起こっていると思います。人類は重大な分岐点に立っている。そう思えてなりません。そこへ来ての選挙です。我々日本人も、未来への選択をする時です。やれ、どの政党が良いとか悪いとか、そういうのはやめておきます。しかし一番がっかりするのは、実際には起こり得ないことを選挙の時だけ声高に主張する人たちです。そして、ほぼ全ての政治家さんたちに共通の、テクノロジーに対する妄信です。いや、信じてないかも知れません。本当は出来ないことを知っていても、都合よく「○○に重点投資して世界に先駆けてこれを実現する成長戦略・・・」と言っておけば良い。核融合とか、ペロブスカイトとか、全固体電池とか、AIだとか・・・本当に出来ると思ってる?仮に出来たとしても、それがどうして日本の成長につながるの?日本は資源のほぼ全てを輸入に頼る国。テクノロジーを妄信し、それを都合良く自分のセールスに利用するのはやめて欲しい。南鳥島のレアアース泥も、まったく採算性度外視。単に敵対的国際関係が理由。相手に屈したくない。そのためなら深海の環境を破壊してもOK?長距離弾道ミサイルを持つと安心して眠れる?なんだか、総合するとトランプさんの主張と大差無いと思いますね。ある意味トランプさんは正直過ぎ?まさかそんなこと、思っていたとしても言わないでしょ?という様なことをズケズケ言うからみんな呆れてるだけで、実は日本の政治家も本心は大して変わらないんでしょうか。Make Japan Great Again! MJGA! 読めん!















