このブログについて

国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2022年12月28日水曜日

フードロスと食糧自給率

 久々に、戦争以外の話題です(でも、戦争のことにつながるけど)。まだ食べられる食品が捨てられてしまう、フードロス、聞いたことありますよね。一方で重要なのが日本の低い食糧自給率。日本は世界最大の食糧輸入国でもあるそうです。

日本は世界最大の食糧輸入国であり、2008年(平成20年)財務省貿易統計によると、食糧輸入額は約5兆6000億円で世界全体の10%を占めている 。 日本における2018年度の食料自給率は、 カロリーベース 総合食料自給率で 37% (直近では38%に改善)。」

フードロスの問題は、農林水産省のウェブにも説明されています。

食品ロスの現状を知る:農林水産省 (maff.go.jp)

確かに、解決すべきゆゆしき問題と思えます。しかし、アメリカや中国のフードロスが凄いですね。如何にモノを浪費する社会かの尺度の様にも見えます。

しかし、じっくり考えると、フードロスは必要、とさえ思えるのです。確かに、日本で廃棄される食糧を分け与えることが出来たなら、多くの人がお腹を空かさずに済むという痛々しい現実もありますが。一方で日本の食糧自給率の低さは大問題です。過度の輸入依存というのは食糧安全保障の観点からも問題ですし、環境負荷の高さという点でも問題です。もっと地産地消、循環型、自給自足に変えていかないと。

こんなことを考えたのも、先日山形市で行ったセミナーで、参加者の方から「農業生産における脱炭素についてどうお考えですか?」というご質問を頂いたからです。日本の農業は小規模生産で、効率という点では低いです。化学肥料の生産に伴う化石燃料の大量使用、農機具の低排出化、サプライチェーン全体での低排出化、農業廃棄物の資源利用など、技術的に取組むべき課題はありますし、それはそれで進めるべきとは思います。しかし、こと食糧に関しては十分な量を常に安く手に入れられる状況を維持することがより優先度が高いと思いました。セミナーでもそうお答えさせて頂きました。

余るぐらい十分に食料がある、というのは大切なことです。もしもフードロスを画期的に低減して、必要量ギリギリの生産と輸入で済むようになったら、それは大変危うい状況となります。今回のウクライナの戦争で、穀物など基本的な食糧の価格が急騰したこと、温暖化による異常気象のために大凶作に陥る地域が発生していること、などを考えると、ギリギリの状態というのは、もしもマイナスの状況となった時に大変深刻です。少し余っているぐらいが丁度良いと言えないでしょうか?

一方で、食糧自給率の低さは、これまた危ういです。エネルギー自給率の低さ以上に危うさを生んでいます。他国と常に友好的な関係にあり、その他国が十分な食糧生産力を持っているならば、売ってもらうことで解決できます。しかし、今回の戦争でロシアが食糧を武器として国際社会に圧力をかけていることからも明らかなように、食糧供給の停止は相手に大きな打撃を与えます。日本の食糧自給率38%には食肉や鶏卵、乳製品が入っていますが、これら家畜の飼料は殆ど輸入品です。すなわち、その供給が止められたり、凶作になったりすれば、たちまち市場から食糧が消滅してしまいます。例えばアメリカの大規模農業による穀物飼料の生産は、持続性を度外視したものです。地下水の過剰な使用や土壌の酷使の上に成り立っており、持続性はさておき、ひたすら経済効率を追求した究極の姿です(遺伝子操作や病害虫から作物を守る多量の農薬使用も含め)。そこに依存してしまっているのが日本での食糧生産なのです。ここ山形では、それでも多くの自然の恵みがあり、十分以上の食糧生産能力がある様に思えますが、それとて大都市の多数の胃袋を満たすためのものであって、全体として十分とは言えないです。

先日テレビである方が「日本の稲作は減反などせず、余った分は輸出すればいい。食糧輸出は潜在的な食糧備蓄になるから」と言っていました。それこそ、皆が考えていることだと思います。戦争にせよ、凶作にせよ、有事の時は他国などへは売らず、自分のところで消費するという考え方ですから。すなわち、フェアトレードな対価を支払ったとしても、入手できなくなる危険性に相互にさらされているわけで、食糧安全保障が如何に重要かということが分かります。

今後、気候変動の問題に加えて戦争による対立もあって、食糧を他国に依存していると、いつ深刻な状況に陥るか分からないリスクが拡大します。日本は、小規模生産ゆえに効率化を追求しても追求しきれないところがあります。フードロスの削減も、効率追求の考え方です。ですから、地産地消、自給自足を飛躍的に高め、同時にそれが持続できるような循環型とすることが大切です。高くなっても仕方がないです。安い輸入品には依存しない。それはいつまで安いか分からないのですから。余る程食糧が得られる状況、それが理想だと思います。持続可能性を優先すれば、コストの上昇は免れないです。

2022年12月21日水曜日

ドミトリー・トレーニン氏

 前回の話の続きですが、ロシアの政治学者、ドミトリー・トレーニン氏のインタビューを是非ご覧ください。

ロシア「敗北すればすべてが失われる」プーチン政権の賭け | NHK

まさに、これなんです。トレーニン氏のいう様に、ロシアがこの戦争に負ければロシアという国家の存亡さえ危うくなるのです。ロシアと西側諸国の関係は既に壊れていて、戦争の前に戻ることはない、という言葉が大変怖いです。でも、恐らくその通りです。親ロシア的なウクライナに戻ることも決してないでしょう。「プーチン大統領はウクライナから反ロシア的なものを排除したい」とトレーニン氏は言いますが、それが実現されることがあるのなら、オレグさんは故郷を失うことになります。世界は深刻な分断を許してしまいました。トレーニン氏は停戦交渉も現実的ではない、と断言します。どちらかが敗北を認めるまで戦争が続くとしたら、恐らく米国を中心とするNATOが敗北することはあり得ませんから、ロシアが壊滅することになります。でも、それは先に書いたとおり、核武装した恐ろしく巨大なテロ組織を生み出すことになるのです。だとすれば、たとえ双方が戦術核の使用に踏み切ることなくこの戦争が終わったとしても、早晩核を使った大量殺戮が行われることになります。もはや、カーボンニュートラルとか、持続可能性とかに取組むことも出来なくなります。

今日、ウクライナのゼレンスキー大統領は開戦後初めて渡米し、バイデン大統領と対談するそうです。一層の武器供与を求めてのことです。戦場で死ぬのはウクライナの兵士ですが、既に米ロの戦争となっていることは明らかです。バイデン大統領にこの戦争を終わらせる意志は無いのでしょうか。ロシアが停戦するためには、西側諸国が相応にロシアの要望を受け入れることが前提となります。EUにも北米にも、そして日本にもそれを受入れる様な考えは全く無さそうです。

私は太平洋戦争終結からおよそ20年後に生まれました。高度成長期を経てどんどん豊かになっていく日本の中で大人になり、バブル崩壊を経験して、行き詰まる日本も見てきましたが、ここまで世界が悪い状況になることには初めて直面しています。歴史の記録でしか知らないことではありますが、あれ程の犠牲を払った大戦争からまだ100年も経たないのに、世界はこの様な深刻な対立を迎え、もはや戦争を平和的に終結する方法は失われたかの様に思えます。こんなふうに、世界が終わりを迎えるとは思ってもみませんでした。若い人たち、我が子、そしてまだ生まれたばかりの命に対しても、こんな愚かな大人たちが世界を悪くしてしまったことを、どう償って良いのか全く分かりません。

このトレーニン氏の言うことも、やはり誤りだと信じたいです。どうにかして、この戦争を終わらせる方法はあると信じたいです。

2022年12月18日日曜日

ウクライナ9

 前の話と一緒に書こうかと思ったんですが、ウクライナのことなので、こっちのシリーズに書きます。でも、関連します。

ウクライナのオレグさんが日本に来て2週間が経ちました。少しずつ日本の生活にも慣れて、物静かな彼が見せてくれる笑顔に嬉しくなります。自分の半径5メートルぐらいしか見えていない人には、戦争がもたらす悲劇、恐ろしさ、苦しさは全く想像出来ないだろうと思います。その世界を生き延び、手で触れることの出来る距離にまで彼が来てくれたこと、その力になることが出来たことは、56年の今までの人生で一番誇れることの一つです。

彼とは、この間にも戦争のこと、ウクライナだけでなく、ロシアの人々や他の地域も含めて、罪の無い普通の人々がどうしたら苦しめられずに済むのかということについて、色々と話をしています。例えば今日、日帰り温泉に一緒に行って、くつろいだ中で話しました。ウクライナには多くの友人がいますが、私はまだ見ぬロシアの友人のことも心配なのです。いや、いたな。ずっと前、確か1996年にインドで太陽光エネルギーの国際会議で仲良くなった、ロシア人のオッサンがいました。リャブチュクさんという人です。一緒にタバコ吸ってて、タバコの時間の度に一緒にしゃべって、歳は凄く違うのに、やたら仲良くなって、学会会場でも会うたびに"Hi, Hello!"って、挨拶してたっけ。生きてるかなあ、リャブチュクさん。そう、国の制度が何だろうと、どんな神様を信じていようと、肌や目の色が何色だろうと、何をいつも食べていようと、友達になれるんです。要するに、人は人。ほとんど違いが無い。よく知ったかぶりして「○○人は、大体△△」とか違いを強調したがる人がいますが、私の知る限り、違いよりも共通することの方がずっと、ずっと多いです。この戦争の行く末に、ロシア人はどうなるのか、ロシアという国はどうなるのか、ということへの心配です。想像してみてください。ウクライナの人々にとっては、今起こっていることは到底受け入れ難いことであり、ロシアという国、そしてロシア人を憎むなということはとても難しいです。それでも、オレグさんは私の言うことに耳を傾け、否定するでもなく、むしろ私の恐れに共感してくれました。何と素晴らしい友人を持ったことでしょう。自分を高め、育ててくれる友人を持つことは幸運なことです。

私が話していたことは「ロシアはこの戦争に負けることは出来ない。負けはロシアという国家の崩壊を意味する。ロシアの崩壊はテロリストを大量生産することになる。」ということです。ロシアの敗戦はプーチンの失脚では済みません。もしこの戦争に負ければ、ロシアを構成する様々な民族、地域はもうモスクワの言うことを聞かなくなります。戦争の責任を問われても、モスクワはそれを合理化することが出来ないでしょう。すなわちそれはロシアの崩壊、分断を招きます。経済的に疲弊した、弱小な地域をマフィア的なリーダーが統治する無法地帯が多数生じます。大変都合が悪いのが、それら弱小且つ不安定な地域が核兵器を保有するということです。すなわち、タリバンが統治するアフガニスタンの様な地域が10個ぐらい生産されて、それが核を持つということです。その管理や適正な運用が出来るはずもありません。悲劇的な頭脳にすさまじい筋力の恐ろしいテロリスト集団を生み出します。なので、ロシアを敗戦に追い込んではいけないのです、絶対に。

アメリカやEUは何を考えているのでしょうか?ロシアが「負けました、降参です」と言う日を迎えるまで戦争を激化させるつもりでしょうか?降参にまで追い込めば、それはプーチンの失脚ではなくて、上記のロシア崩壊を招くのです。ロシアの国体を守らねばなりません。ロシアの人々が、ロシア人としての尊厳を守れる様にして、この戦争を終わらせなくてはならないんです。当然ながら、プーチンはこの戦争を早く終わらせたいと思っているのです。どの様にすれば、戦争を終わらせることが出来るのか、についてバイデン米国大統領とプーチンがその合意点を見出す以外に方法はありません。この状況において、プーチンがその権力の座に留まることに固執するなら、ロシアという国家を道ずれにして崩壊させることになります。すなわち、プーチンの亡命と保護を条件として、民主的プロセスによるロシアの再生を約束する以外にないのです。ウクライナの損失も、ロシアの損失も、この戦争を許してしまった国際社会が総力で償う以外方法は無いです。プーチンは消えても良いけど(殺しちゃダメ)ロシアという国は絶対に守らなくてはなりません。この終戦プロセスについて、アメリカが口出ししないことも大切です。ロシアの未来を選ぶのはロシア人であるべきです。ロシアの弱体化は避けられないでしょう。ロシアの人々はそれを受入れなくてはなりません。しかし、経済や軍事などよりも、長い歴史に裏付けられたロシア人としてのアイデンティティーは決して失ってはなりませんし、私たちはそれをリスペクトしなくてはならないのです。

10年以上続いたアフガン戦争を終わらせたゴルバチョフ氏は、ソビエト連邦を崩壊させました。その時は、まだ崩壊しても大丈夫なソ連だったのです。でも、今度はロシアの崩壊になってしまいます。それはあってはなりません。欧米が、これまでに行ってきたロシアへの敵対政策の過ちを認め、この戦争を明確には非難していない多数の国家に対しても、それらをリスペクトすることが出来るなら、この戦争を終わらせる方法を共に考えることが出来るハズです。今はまだそれが全く見えないのですが、世界の賢人たちに気付きと想像力があれば、きっとその道が見えてくると思います。

2022年12月17日土曜日

ついに日本は戦争をする国に

 ああ、何と嘆かわしい。政府はついに増税をしてまで軍備を増強し、来たる戦争に備えることを決めました。誰か止めてくれ!一体誰のため?国民のためと政府は言うが、皆さんは他国を攻撃出来る程の強力なミサイルを日本が持てば安心して眠れるようになりますか?私は逆に不安になります。とうとう、日本も戦争をする「普通の国」になってしまいました。

首相のスピーチが酷かった。隣国の脅威をひたすら繰り返し、国民を不安に陥れて洗脳し、軍事大国になることを正当化しようとしている。外務大臣経験が長く、広島出身でもある岸田首相には、本気で核の無い世界の実現に取組むことに少しだけ期待していましたが、全く期待外れです。G7で核の縮小を訴えるとか言っていますけど、「言ったよ」で終わるのが明白です。本気じゃない。

NATO入りの条件であるGDP比2%の軍事費となると、日本は米国、中国に次ぐ世界三位の軍事大国になります。今の九位から大躍進!憲法九条で不戦を誓っているこの国がですよ!一体誰が喜ぶのでしょう。それは、ゆ、ゆ、USA!そうですね、我々は敗戦国ですから。アメリカさんの言いなりになるしかないんです。本当、何とでも言え!です。それ程の強大な軍事力を持つことが憲法九条と両立するのなら、憲法改正など全く不要。解釈の範囲にも程がある。明らかな憲法違反であり、我が国に軍備は不要です。永遠の不戦を誓った誇らしい日本。過去の過ちからちゃんと学ぶことが出来た素晴らしい日本人。それは遂に過去のものになるのですね。80年前の悲劇は完全に忘れ去られ、我が同胞が同じ過ちを繰り返そうとしている。嘆かわしく、そして恐ろしいです。我が子を守ってやれなかったことが悔やまれます。自分の力は小さすぎる。

全く持って、やはり想像力が欠けているのです。視野が狭いです。皆さんも、本気で隣国がクレージーだと思いますか?北朝鮮は「ならず者国家」ですか?プーチンも習近平もキチガイですか?そんなわけないでしょ!全くあなたと同じです!そして、相手がクレージーだから、いつ我が民が犠牲になるかも知れないので、怖くて日本を攻撃するなんてことを一切考えられない様にするために、強力な反撃能力を持つべきだ、と言っているわけですけど、それは本当か?ここで必要なのが想像力です。そう言われた相手がどう思うのか。日本は対話に応じる気はなく、我々を敵視している、とより強く思うだけです。すなわち、日本国民はより危険な状態に陥ります。確かに、相手にも想像力が欠けています。我々を敵視して、東京を一瞬で焼け野原にすることが出来る能力を準備するからこういうことになるんです。その行く末に決して両国民の幸せは無いのだ、ということに対する想像が出来ていません。岸田さん、相手が日本を攻撃するのは怖い、と思うのは北京やモスクワや平壌を一瞬で焼け野原にすることが出来る核ICBMを日本が持つことですよ!敵基地攻撃能力ではダメです。軍人は戦争の時には死ぬのが仕事です。他国と同じ、筋肉マッチョなローレベルな恫喝外交をするつもりなら、核ミサイルを開発しなさい。今やっていることは全て間違いです。恫喝に効くのは核だけです。北朝鮮を見習いなさい。それしかすることが出来ないぐらい、世界から無視され、痛めつけられているから、核を開発するんですよ、あの国は。タリバンだって核が欲しいに決まってる。リーダーは、最大限国民の幸せを守ろうとしているんです。それが民主主義でも、専制主義でも。あなたがその程度のことしか出来ないのなら、金正恩氏を見習いな。

今回は言わせてもらいます。私はもっとバカかも知れないけど、世界の政治のリーダー達はバカばっかりです。きっとちゃんと勉強してきた人たちなはずだから、過去を知らないはずはないですよね?だから、欠けているのは想像力です。あなた達のしていることの未来に、国民の幸せはないと、想像できないのですか?勉強出来ても、頭悪いのね。

2022年12月3日土曜日

オレグさん来日

 

この日が来るのをどれ程心待ちにしていたことでしょう。友人であり、共同研究者のオレグ・ディミトリエフさん(ウクライナ国立学士院半導体物理研究所)が12月1日ついに来日しました。写真は成田空港で出迎えた直後のものです。会う時まではどこか半信半疑だったのですけど、彼の姿を見て熱いものがこみ上げてきて、思わず泣いてしまいました。嬉しかった、ただただ嬉しかったです。彼の笑顔を見て。

ウクライナの人たちとの共同研究は、学振の二国間交流事業で2018年から本格始動し、途中コロナのための延期もあって2022年3月末まで継続されました。その後の研究継続発展のために、学振の研究者長期招へい事業に応募採択され、今年6月1日から山形大学で研究を開始する予定になっていたのです。今年1月にオンラインで先方グループとミーティングをしていた時に「なんか、ロシア軍が国境に結集しているみたいだけど、大丈夫?」「いや、単なる脅しでしょう」なんて言っていたところに2月24日、本当に軍事侵攻が始まり、無期延期となってしまいました。戒厳令が敷かれ、18歳から60歳までの男子は出国禁止、日本大使館も業務停止、ですから。

その後、早期に停戦されること、彼が来日出来ることを祈りつつ、YUCaN学生部会によるウクライナの研究者と学生とのオンラインセミナーなども行いました。山形県、米沢市、山形大学に協力をお願いするも、役所らしい杓子定規な断りに直面し、憤懣やるかたない思いでした。システムとしてはダメ、でも個人では違うんですよね。特に山形大学の若手の事務職員のT氏は、学振とのやり取りなど、通常業務で多忙を極める中で迅速に対応して頂いて、本当に嬉しかったです。もちろん、県も市も、担当者としては○○の事情はあっても、個人としてはこの状況に対して熱い支援を頂きました。本当に、皆さんの支援無くしてオレグさんの来日は実現出来なかったと思います。ありがとうございます。ありがとうございます。日本の仲間に訴えたい。これは、絶対に正しいことですよ。傍観者になってはいけない。ウクライナ人だけではありません。ロシア人も。無意味な死を遂げる人がもう生じないように、私たちに何が出来るのか、何でも良いです。どうか忘れないでください。あなたがそうであるように、彼らも、彼女らも、同じように平和と幸せを求めているんです。理屈じゃないです、心で仕事しましょう。信念で仕事しましょう。平和が続くことの尊さ、子供たちが幸せであることの大切さを決して忘れないように。

まだインターネットも使えない、キッチンも使えないので、今週末はずっと彼と一緒にいます。日本に早く慣れてもらって、良い研究が出来る様に環境を整えていきたいと思います。とにかく、一刻も早く皆さんにオレグさんの存在を知って欲しく、彼が山形の地にやってきたことを知って欲しく、速報としてこのブログでも紹介させてもらいました。でも、それでは届かないので、NHKにレポートをお願いしました。フライングで情報を敢えてリークする私に「大丈夫ですかあ?」と気遣ってくれて、Nさんありがとうございます。

ウクライナ人研究者 山形大受け入れ 光エネルギーの共同研究|NHK 山形県のニュース

是非オレグさんに、そしてこれからやってくるウクライナの人たちに、温かい支援をお願いします。そして、このバカげた戦争を一刻も早く終わらせる様に、政府に働きかけましょう。私たちのお金を使ってアマゾンで防衛ミサイルを物色する馬鹿なことはすぐやめて、モスクワに行くべきです。北京にも行ってください。それが出来ないリーダーなど、リーダーと思えません。アントニオ猪木さんが生きていたら、きっと行ってくれたでしょう。「元気ですかー!ダァー!」

多くのウクライナの友人は、まだウクライナにいます。幾人かは国外に脱出したようです。これからも、全力で取り組みます。皆さんの応援が力になります。一人でも多くの人たちが戦火を逃れることが出来ますように。


125

 「125」この数字が意味するのは何でしょう?はい、私はオートバイが大好きで、特に手に余らず、使い切れるパワーで軽量な125ccクラスのバイクが好きです。高速道路は乗れないけど、バイクで高速道路走っても、ちっとも面白くないし、二人乗りだって出来るし、燃費良くて維持費安いし。今ウチ...