長らくドイツの首相を務め、EUの顔でもあったメルケル氏が、今年9月にドイツ連邦議会の総選挙が行われるタイミングで政界を引退することを受けて、次期首相候補をめぐる動きが注目されます。現在レースのトップに躍り出たのが、緑の党の共同党首で、何と40歳で二児の母のアンナレーナ・ベーアボック氏(Annalena Baerbock)です。
最新の世論調査では、ベーアボック氏が首相として最も適任という回答が30%を超え、緑の党の支持率もキリスト教民主同盟(CDU)とバイエルンのキリスト教社会同盟(CSU)連立を大きく上回り、激戦の末に統一首相候補となったCDUの次期党首ハベック氏(メルケル氏の後継)に大きく差を付けているようです。
外から見る限り、それでもとても良くやっていると思うメルケル首相ですが、コロナ対応のマズさなどからCDUの支持率が急落した背景があるようです。同時に、脱炭素に向けた社会の機運がかの地では高まっていて、それを最重要課題として推進することを公言している緑の党、ベーアボック氏に対する支持が集まっている様です。
社会の大変革を支持する民意の高まりと、それを率いる若き女性リーダー、凄いですね。CDUやCSUは大連立も模索している様です(政治が停滞する?)。最終的にどうなるか分かりませんが、大きな変化に期待したいところです。
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