今年のノーベル物理学賞をプリンストン大学の真鍋淑郎さんが受賞されました。
ノーベル物理学賞に真鍋淑郎氏 研究者「とんでもなくすごい」 | ノーベル賞2021 | NHKニュース
私は分野違いで、その偉業を知っていたわけではないので、何かを語れる立場にはありませんが、現在に至る気候変動の数値モデル化に初めて取組んだ先生だそうです(その世界では知らない人がいないというぐらい有名な先生)。YUCaN研究センターでも多大なご協力を頂いているJAMSTECのフェローも務められていて、山形俊男先生も良くご存知のハズです。全く僭越ではございますが、私からもお祝いさせて頂きたいと思います。おめでとうございます!とんでもなく遠い世界の出来事ですけど、ちょっとだけでもご縁が出来たことを大変嬉しく思います。
詳しくは(というほど詳しいわけでも無いでしょうけど)上記のニュースリンクをご覧ください。これまで、ノーベル物理学賞は、素粒子とか純粋物理の研究が受賞することが多かったと思いますが、気候変動モデルが受賞というのは今の状況を反映してのことと思います。それぐらい、身近な問題として認識されるようになり、これに対峙する研究の重大性が認められたということでしょう。当然ですね。
真鍋先生の研究は、今にも至る気候研究の礎となっているそうです。素晴らしいですね。その研究を始めたのは私がまだ小学生にもなっていない1960年代とのこと。当時はまだ気候変動に対する危機感など全く無かったことでしょう。そこに先見の明があったというか、流行りを追いかけるのではなくて、独自の着眼点と発想で研究されたことが、この受賞に至ったわけです。お金がとれるからとか論文出やすいからとかで流行りの研究をやってはいけません。もう強い人がいるのなら、そこに群がるんじゃなくて、任せたらいいじゃないですか。自分も給料もらって、税金使って研究させてもらうなら、自分ならではの研究に挑戦すべきでしょう。何が将来役に立つのかなど、到底分かりません。それは決して無責任ということじゃなくて、自分なりに一生懸命考えて、学んできたことをしっかり書き残すということだと思います。是非我々も、そして自然科学を志す若い世代の研究者も、これを見習うべきでしょう。
カーボンニュートラル社会への挑戦、これでさらに勢いづきますよ!
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