国内から次々とカーボンニュートラルに向けた決意表明がされています。
パナソニック 二酸化炭素排出量2030年までに実質ゼロに(NHK)
10年足らずでゼロに、というのはかなり挑戦的な目標設定ですが、最近の国際的風潮の中で、意欲的な姿勢を見せることで急速に拡大するESG投資(Environment, Social, Governance)を呼び込みたいという意図がうかがえます。日本が国際的には脱炭素に対して積極的でないと見られている中で、「そんなことはありませんよ!」というアピールのためにひとまず宣言したという感じであって、パナソニックの事業計画としての明確なプランが策定されている感じではありません。
というのも、ゼロカーボン達成の内訳が、
①工場、オフィスで再エネ利用
②省エネ徹底
③排出権取引の利用
であって、自社が本来得意とするはずの電気、エレクトロニクスの技術開発とは無関係な内容です(どの会社でもやれることだけ)。脱炭素に直接的に貢献し得る、太陽光発電や車載用リチウムイオン電池の事業から撤退してしまったパナソニック。是非とも技術開発とその普及において世界の脱炭素に貢献し続けて欲しいですね。
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