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国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2021年5月12日水曜日

ソーラーシェアリング水田

 今日のNHK山形のニュースで驚きました。酒田市で、何と水田に太陽光発電を併設する「ソーラーシェアリング」が試みられています。

コメ栽培と発電する「ソーラーシェアリング水田」で田植え(NHK)

今日田植えが行われたということで、上記NHKニュースではその様子を動画で見ることが出来ます。地表から高さ3.4メートルの位置に、びっしりとではなく、隙間を空けて太陽光発電パネルが設置されていて、隙間を抜ける太陽光で稲を育てるという仕掛けです。実は、酒田ではなかったですけど、別の場所(確か福島)でこういうのを目撃しました。驚いたのですけど、写真を撮らなかった!まあ、比較的土地が余っている山形県において、そうまでして太陽光発電と稲作を同じ場所でやる必要があるのか?と思わなくもないですが、土地利用の条件が厳しい地域では、コメの収入と電気の収入を両方得られる賢い方法かも知れません。あと、冬はどうするんですかね?雪が来たら、地盤の弱さで支柱が倒れそうです。冬に撤去するとなると、余計に費用がかかってしまいそうな心配はあります。

実は、有機太陽電池の研究ではこんなことも真面目に議論していたことがあります。色素で発電効率が良いものは、赤いものが多いのですが、有機太陽電池は上手にやれば透明に出来ますので、赤いセロハン紙の様な透明なフィルム状の太陽電池を作ることも出来ます。例えばそれを農業用ハウスの屋根に使うとすると、太陽電池は太陽光のうちの緑色の光だけを使うので(植物は緑色の光を使わない、だから緑色に見える)、ハウスの中の植物は無色透明のシートで覆われたハウスと同様に育つのではないか?だとしたら、光合成+太陽光発電で太陽光を最大限に利用できる、そんな話をしていました。実際に試作してテストするところまでは行かなかったですけど、このセンターでやりますかね?

あと、このソーラーシェアリング水田に取組んでいるのは、酒田にある株式会社グリーンサービスという会社のようで、水田以外にも色々な農業との組合せの施工例がありましたす。

会社概要 | グリーンサービスへようこそ GREEN SERVICE Homepage (solabun.jpn.com)

また、この取組みは「やまがた自然エネルギーネットワーク」というNPOの講演会でも取り上げられていて、その代表は、YUCaN研究センター準備会メンバーの東北芸工大、三浦秀一先生でした!

農地で電気もつくるソーラーシェアリング<酒田> | やまがた自然エネルギーネットワーク (yamaene.net)

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