このブログについて

国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2021年5月25日火曜日

アイガモロボ

 へえー、すごいなあ!鶴岡市のヤマガタデザイン株式会社、本当にアイデアいっぱいで、それを形にしちゃうところが凄いです。

ヤマガタデザイン (yamagata-design.com)

地域ではちょっと有名です。巨大な木造ドームの児童遊戯施設のSORAIとか、水田に浮かんだようなホテル、SUIDEN-Terasse、さらに有機農業にも様々取組んでいて、サステイナブルで豊かな山形庄内地域を創っていこう、という使命感と、常識にとらわれない独自性に本当に敬服致します。山形にも凄いものがまだまだ色々ありますね!

今回発見したのは、農薬や化学肥料を使わない有機米栽培で大問題になる雑草を減らしてくれるロボット、その名も「アイガモロボ」。

田んぼの雑草 成長を抑えるロボット開発 鶴岡市で実演会(NHK)

本物のアイガモの様に雑草を食べてくれるわけではなくて、水田の泥をかき上げて光が届かなくすることで、雑草が生えるのを防ぐそうです。カモの形もしていません。駆動はソーラーパネルの電力だそうで、ゼロエミですね!泥水をかき混ぜたりしたら、余計に藻とか生えそうにも思うのですけど、効果アリ、ということなのでしょう。調べたら、もっと前のレポートもありました。

除草剤を使わずに雑草を抑制 「アイガモロボ」開発本格化(JAcom)

それで、これをやっているのもなんとヤマガタデザインなんですよ。アイデアが凄いし、実行力が凄い。どれ程実際の効果があるのかを疑ってかかることも出来るでしょう。しかし、農業の未来、持続可能性を考えた時に、テクノロジーをどう使えるのか、考えて実際にやってみる。これこそイノベーターの姿ですよね。今はきっとコロナウイルスのせいでSORAIもSUIDEN-Terasseも苦戦していると思いますが、頑張って欲しいですね!目が離せないです、ヤマガタデザイン!

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