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国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2021年5月26日水曜日

アンモニア燃焼実験byでんじろう先生

 アンモニア火力発電がCO2を出さない脱炭素発電技術として注目されているのは何度も取り上げていますが、実際にアンモニアが燃焼する様子を、あの「でんじろう先生」のYouTubeチャンネルで見ることが出来ます。

アンモニアは燃えるのか!?実験してみた【アンモニア実験】(米村でんじろう公式)

オレンジ色の火炎を出してアンモニアが燃える様子を見ることが出来ます。また、アンモニアはちょっと高圧にするか冷やすと液化することも説明されていますが、実際にアンモニアの液体や固体を作る実験も別のビデオで見ることが出来ます。

純度100%のアンモニアの液体・固体お見せします!!【Ammonia Liquid, Solid and Gas】【実験】(米村でんじろう公式)

一つの窒素原子に三つもの水素原子が結合したアンモニアは、水素の運び手と見なすことも出来ます。簡単に液化して純度100%のアンモニア燃料として貯蔵、輸送出来ることは水素を直接燃料として使う場合に対する大きなアドバンテージですね。そして、燃焼し、酸素と結合して生じるのは窒素と水蒸気で、CO2は発生しません。

それが、アンモニアを燃料としたエネルギーシステムが注目される理由です。しかし、水素に比べたらずっと燃えにくいんですね。水素が爆発する様子を見せる実験もでんじろう先生のチャンネルで色々見ることが出来ますが、アンモニアの燃焼は確かにちょっとトロい感じです。そして、それ以上に問題なのは、どうやってアンモニアを得るかです。現状のように、石炭由来の水素から合成するのでは、その段階でCO2が出てしまいます。ですから、ソーラー電力で水電解して作った水素からアンモニアを作る、という様な技術開発(既に出来るけど、大規模にやるには高すぎる技術)が必要になるわけです。

それにしても、最近はテレビの登場機会が以前より減った感じですが、でんじろう先生は偉いなあと思います。ああやって理科実験を見せられると、長年それをやってきたはずの私みたいな人でもワクワクしちゃいます。私も、爺さんになったらボランティアで理科実験やります!「きけんですから、よいこはまねをしないでください!」

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