水素燃料電池による電力で、パリのエッフェル塔がライトアップされました。
エッフェル塔 燃料電池の発電設備を利用しライトアップ(NHK)
今年の10月27-28日にHyVolutionという水素エネルギーに関するイベントがあり(行きたい!)、そのPRのようです。
その仕掛けは、実はトヨタMIRAIに搭載されている燃料電池システムを使ったもので、100 kWの最大出力とのこと(凄いパワーですね)。「なーんだ、日本の技術じゃん」と言うなかれ。要は、考え方なんですよね。LE PARIS DE L’HYDROGENE(水素のパリ)というメッセージが誇らしげ。ご存知のとおり、フランスは原発大国で、EUの低炭素化に大きく貢献しているわけですが、ずっと原子力と共に生きるつもりではないことは明らかです。フランスにいる私の友人はみんな太陽光発電の人たちで、いつも自分の国が原発大国であることを嘆いていましたが、その研究を支えている資金の多くは原発マフィアのEDFから来ています。フランスの人って、物凄くプログレッシブで、既成概念ぶち壊す挑戦が好きだと思います。確実性よりも、挑戦を選ぶ。航空産業とかTGVなんて良い例ですよね。ルーブル美術館のガラスのピラミッドとか、ポンピドゥーセンターとかも最初は相当物議をかもしたそうですけど、伝統だけを重んじるのではなくて、常に新しいものを融合させていこうとするその精神には見習うべきところが多いと思います。このHyVolution、どんなイベントになるのか分かりませんが、興味津々です。久しぶりに行きたいなあ、パリ。
こういう未来志向って、人々の心も照らしてくれると思いますよ。コロナの閉塞感の中での希望の光はオリンピックだけじゃありません。どうです?こういうのも考えませんか?スカイツリーを燃料電池で、じゃあ二番煎じですけど。
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