オンライン形式で2日間行われたG7の気候・環境相会合で、今年のうちに各国が石炭火力発電への支援を停止することが合意されました。
G7会合 石炭火力発電への政府支援停止へ年末までに具体的措置(NHK)
化石燃料を一次資源としたエネルギーシステムでは、大量のGHG排出は程度の違いがあっても不可避です。改善は可能だったとしても最悪なのが石炭であり、次に石油、天然ガスと、いずれも最終的にはその使用をやめなくてはならないでしょう。仮にCCUS等実現してGHGを出さなくなったとしても、有限な化石燃料に依存することは賢い選択ではありません。そもそもCCUSが可能ならば、何も火力発電で発生したCO2ではなくて、大気中のCO2を減らして欲しいと思います。なので、全ての化石燃料には未来が無いですが、最初に石炭をやめる、2030年までの半減にはG7各国は今年のうちに全面停止を宣言することが必要、というのは極めて妥当だと思います。
で、それにどこまで反発したのかは知りませんが、レポートの最後にある「日本としてはアジアの新興国などに石炭火力発電を輸出する際の支援は妨げられない」というのが傑作です。そんなわけありません。世界は日本に「石炭はもう無理だからやめて」と言っているのです。「最先端の技術に限定して輸出」とか言っていますけど、その真相は以前書いた通り。売り先の無くなった既存技術をお金に換えたいのです。
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