内丸もと子さんという方が設立した「カラーループ」というベンチャー会社が、再生繊維からカラフルなプロダクトを生み出す、アップサイクル事業を始めたレポートを見ました。
リサイクルをカラフルに!|おはBiz キーワード解説|NHK NEWS WEB
このNHKのレポートだけでなく、以下のレポートも御覧ください。
テキスタイルデザイナーが起業 廃棄繊維を色で分別しアップサイクル | 繊研新聞 (senken.co.jp)
この内丸もと子さんのインタビューが印象的です。元々服飾のデザイナーさんだったそうですが、作って、売り、使われて、まだ使えても捨てられてゴミになり、消費され続ける衣類に対して「ひょっとして私はゴミを沢山作っているのか?」と疑問に思ったとのこと。そして、子育てが終わったのを機に京都工繊大の博士課程に入学し、このカラフルアップサイクル技術を研究されたそうです。苦節5年で完成させた(まだ高いのが問題の様ですけど)そうで、なんと素晴らしい。
家具などでスカンジナビアンデザインはそれ自体がブランド化していますけど、再生繊維をプレスして作った厚手のフェルトを座面にした椅子とかなかなかカッコ良くて、上手いなあと思いました(例えばこれ)。とは言え、このレポートの通りで、全部の繊維を一緒にして再生すると、中間的な色であるグレーになっちゃうんですよね。もし何度でもリサイクルを繰り返せば、世の中の繊維製品は全部グレー一色になっちゃいます。やはり色というのは、デザインの基本中の基本なので、まずは色が選べるというだけでも凄いですよね。恐らく模様を入れるところまでは行っていないのかな、とは思いましたけど。ゼロから新品を作るなら、どんな色でも模様でも入れられますけど、リサイクルという前提になると、これは容易ではない。そこに目を付けたということですね。服を長らくデザインされてきた人からすれば当然のことなのかなと想像します。それにしても、先日話題にした柿コーヒーも女性社長でした。エコロジーに対するセンスと行動力は明らかに女性の方が優れていますね。
しかーし、結局のところ、まずはリサイクルの対象になる廃品を色分けしている様子がビデオに出てきますよね。それも人力で。それは大変だし、コストが上がるのも当然です。ゴミを減らすのは良いけど、リサイクルがあまりにも高くついてしまうと、リサイクルしたというバリューがあっても合理化出来ません。ここを何とか省力化、自動化出来ると良いですよね。瞬時に色だけでなくて繊維の種類も映像から判別して、自動仕分けする様な設備を開発すれば、リサイクル品をもっとカラフルに出来るかも知れませんね。
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