このブログについて

国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2021年6月4日金曜日

世界環境デー

 明日、6月5日は「世界環境デー」だそうです。

環境省_環境の日及び環境月間 (env.go.jp)

毎年テーマがあるようで、2021年のテーマは「生態系の回復」です。もちろん、野生動物や植物の多様性が維持され、バランスしている健全な生態系は、全ての基本であり、その美しさ自体がこれを守り抜く十分な理由になるわけですけど、さらに人類の暮らしに対する直接的影響を与えるのは食糧の問題です。国連食糧農業機関(FAO)は2021年から2030年の10年を「国連生態系回復の10年」と定め、気候危機との闘い、食料安全保障と水供給、生物多様性の保全と強化への対策として、「劣化あるいは破壊された生態系の回復を促進する」とされています。

2021-2030年 国連生態系回復の10年 | FAO駐日連絡事務所 Liaison Office in Japan | Food and Agriculture Organization of the United Nations

環境デーの過去のテーマを見ると、水問題だとかプラスチック問題だとか色々あったわけですけど、結局それらは個別の問題ではなくて、持続可能でない水や肥料の使用を前提とした農業の拡大によって環境の破壊が進み、その結果として生態系が劣化破壊されたということでしょうから、それを回復するためには全ての課題に取組まなくてはならないということですよね。そして複合的な原因の結果として、既に多くの生態系が劣化破壊されてしまった、という認識なわけです。SDGsの目標が相互に関係していて、17のうちのいくつを達成出来るか、ではなくて、全部達成しなくてはならないのと同じで、生態系の回復の名の下にそれを壊した全ての原因に向き合わなくてはなりません。

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