G7を控えて、特にアメリカのバイデン大統領がアメリカの復権、アメリカを中心とした国際秩序の回復に躍起になっている様に思われます。特に中国との対立の構図が如実ですが、これは前回も書いた様に、ある意味アメリカと中国は似た者同士、どちらも世界の覇権を握りたいのだけど、そのアプローチが全く異なり、どっちが勝つのかの喧嘩になりつつありますよね。
まず、国内的には半導体や電池を中国に握らせてはマズいということ、脱炭素で主導的立場をとりたいという思惑から、研究開発投資の拡充を宣言しました。
米バイデン政権 投資拡大呼びかけ 国内生産や研究開発優遇へ | 米 バイデン大統領 | NHKニュース
これはウェルカムですね。私の共同研究相手(米の)も、特に脱炭素に向けた研究が加速するでしょうから(トランプ時代は冷え切った)、一緒に頑張りたいものです。当然、中国はこういう国際共同研究からシャットアウトしたいという思惑でしょうけど、最近は必ずどこかでつながっていますよね。
もう一つは、国外、特に途上国のインフラ整備に関する大規模な投資です。
米バイデン大統領 途上国のインフラ整備支援 新構想打ち出しへ | 米 バイデン大統領 | NHKニュース
こちらもやはり想定する敵は中国で、例の「一帯一路」だの、「海のシルクロード」だの、好き勝手にさせてたまるか、という敵意が見え見えです。日本を防波堤として、中国を封じ込める包囲網の形成、今度のG7でそれがさらにくっきりしてくるのではないかと思います。
一方で気候変動対策については、米中は協力関係にあるということなのですけど、
気候変動サミット 米中両国が気候変動対策では協力姿勢示す | 環境 | NHKニュース
本当に大丈夫ですかね?冷戦時代のソ連とアメリカが協力するとか言っているのと同じです。騙し合いになりはしないか、気候変動対策が骨抜きにならないか、心配ではあります。
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