ドイツ西部を中心として、大規模な洪水被害が発生しました。メルケル首相が現地を視察したとのことです。
独メルケル首相が洪水被災地を訪問 気候変動対策の必要性訴え | NHKニュース
稀に見る大雨と気候変動の関係を指摘し、気候変動対策を急ぐ必要を表明したとのことです。ドイツ一国が頑張っても気候変動は収まらないわけで、国際社会での訴えが強まるのも当然です。地球全体でGHGを減らさないことには、こういう災害はどこで起こっても不思議ではありません。一国、一地域の利害を越えた協調が必要ですよね。
さて、先日の熱海の土砂災害も当然大雨によるものであり、その現場を菅首相も視察しています。
菅首相 熱海 土石流の被災地視察 “大規模災害への対策強化” | 大雨情報(7月) | NHKニュース
記者に対して、災害対策の強化や、線状降水帯発生の予測に関する研究を進めることは表明したものの、こうした異常気象の多発のそもそもの原因である気候変動や、その根源にあるGHG大量排出の問題には言及しないんですね。そういうところが日本らしい。いまだに「いや、確定した事実というわけではないですから、直接的に同じ問題ということではありません」とでも言うのでしょうか?
対処法を検討するだけではダメだと思います。気候変動対策にはとても時間がかかります。時間をかけて深刻化してきた問題なのですから、短時間で簡単に解決できないのも当然でしょう。GHG排出と気候変動と災害多発の因果関係を認めて、脱炭素を正面に捉えて今後の全ての政策を再検討して欲しいものです。
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