温室効果が二酸化炭素の25倍とも言われるメタンガスについても、具体的な国際的削減目標を設定する動きが報じられました。
メタン削減 国際的枠組み設置へ 米とEU調整 日本にも参加要請 | 環境 | NHKニュース
赤外線を吸収する温室効果は分子種によって異なるので、その排出量は実際の量ではなくて、同じ温室効果をもたらす二酸化炭素の量に換算されています。牛のゲップに含まれるメタンの影響は有名ですが、それはGHG全体の4%(温室効果において)にもなるそうです。なので、これを減らさなくては、という目標の設定を恐らくはEUが主導して、EUと米国間で協議していて、それに日本も加われ、ということです。酪農が盛んな欧米ですから、10年で30%削減はどうやって達成するつもりなんでしょう?牛に「ゲップするな!」と教え込むことは出来ないし、牛の数を減らすわけにもいかないし。以前にもレポートしましたが、ある種の海草を餌に混ぜるとゲップの中のメタンが減る、ということはあるそうですが、それでどの程度減らせるのか。
日本の場合は、家畜によるメタンよりも、水田から出てくるメタンが問題になります。YUCaN研究センターの農学部の程為国先生は、その研究をされています。稲の根っこなどが分解代謝される時、その環境次第で二酸化炭素まで代謝されるか、途中のメタンで放出されるかが変わるようです。どっちにしても温室効果ガスではありますが、メタンの排出を抑制する方法って考えられるのでしょうか?メタンを積極的に回収して、エネルギー転用出来たら良いんですけどね。
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