今朝のNHKおはBizで量子コンピュータの話題がありました。
世界を変える!?量子コンピューターの可能性|おはBiz キーワード解説|NHK NEWS WEB
IBMが作ったアジア初の量子コンピュータが日本で稼働を始めたそうで「世界を変える」との触れ込み。そうなって欲しいものです。
量子コンピュータ、名前は何度も聞いたものの、どういう理屈で動いているのかはサッパリ分からず。従来のコンピュータが電気のOFF/ONに対応した0か1の二進数で動いていたものが、原子の量子数に対応してもっと多重になっていて、それ故に計算が物凄く速いらしい。まあ、ハードウェアの構成とか、その動作原理とかは分からなくても、要は超高性能な計算機なんですね。だから、機能としては従来のコンピュータがやっていたことと同じという理解で良いんでしょうか。次のページに、素人向けの説明がありましたけど、それを読んでも理屈はやっぱり分かりません。
量子コンピューターとは?原理や仕組みをわかりやすく解説!実用化されるとエンジニアの未来像はどう変わる?日本の現状も紹介 | A-STAR(エースター) (agency-star.co.jp)
まあいいです、分かんなくても。技術的な課題がまだあるということなので、実際に今までの計算機と同じ様に使える様になったわけではないのかと思いますが、それを目指していることには違いは無さそうですね。スパコンは気候変動を予測する地球シミュレータとして活躍していますし、その能力が大幅に向上するのであれば、喜ばしいことです。そんなにも大変な計算だと、量子コンピュータが導き出した答えが正しいのかどうかを人間が検証することも出来なくなりそうですけどね。上記NHKレポートで登場する量子コンピュータ本体は、なんともまあ、SF映画に出てきそうな感じですね。未来チックというか、皆が夢見ていた未来のカタチっぽいです。しかし・・・
もはや、私はこの量子コンピュータの話題について、技術的観点からコメント出来る立場には全くありません。量子って何?ぐらいは分かっても。そうですね、私は古典的な人間です。未来の世代はきっとより良いものを生み出して、古い世代には想像も出来なかった良い世界を創り上げていると信じましょう。で、その観点では上記レポートの中の「応用が期待される分野」に大いに疑問を感じました。新薬開発、(電池など)新素材開発、交通渋滞解消、これらは良いでしょう。特に経験や実験的検証だけに頼らない材料開発には、超高速計算機が活躍する可能性高いです。しかし、最後の金融が疑問。新薬も新素材も、究極の理由は金儲けなのかも知れませんけど、リアルバリューが生み出されたことが儲かる理由です。例えば未知の感染症が拡大した時に、その治療薬がすぐに開発出来たなら、お金を越えた価値を生み出したと言えるでしょう。だけど、金融市場での投資リスク低減って?成長分野を的確に予測して、そこに適切な資金が流れることは、全体の進歩を活性化して、皆ハッピーでしょう。しかし、どこが勝って、どこが負けるか、の予測だと意味が無い。誰が一番性能の高い量子コンピュータを持っているかで勝者と敗者が決まる?金融市場では、敗者がいるから勝者が生まれるんです。誰かが笑うためには誰かが泣かなくてはならない、最悪死ななくてはならない。もしもそういうことのために量子コンピュータの発展に期待をしているならば、技術は進歩すれど人は進歩せずの典型です。世界は良くなりません。
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