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国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2021年11月14日日曜日

COP26閉幕

 英国グラスゴーで開催されていた、COP26が、1日の会期延長を経て13日閉幕しました。

COP26閉幕 気温上昇1.5℃に抑制「努力追求」成果文書採択 | COP26 | NHKニュース

さて、皆さんはどういう感想を持たれたでしょうか?驚くべきことは何も無く、予想通りではありましたが、事態を大きく改善し得る様な成果は何もないまま終わってしまった、というのが私の印象です。そうですねえ、パリ協定の時点では気温上昇2℃未満となっていたのが、1.5℃以内に抑制する、となったのは前進に聞こえますけど、その具体的計画は全く決められていなくて、各国の努力に委ねられていて、しかも不履行や未達成の場合の罰則はやっぱりありません。「努力を追求する・・・」とは何でしょうか?言葉遊びに聞こえます。しかも、気温上昇は既にほぼ1.1℃なわけですから、1.5℃以内(2030年度?)とするならば、例えば最大排出国である中国が宣言している「2030年までに減少に転じる(=それまでは増えても構わない)」では絶対にダメなわけです。でも、そんなことは何も触れられていない。なにせ「努力を追求する」だけですから「う~ん、もちろん、頑張ろうとは思ってみたんだよ」と言うだけでOK?最終局面で議長国イギリスの弱みに付け込んで一層合意文書を骨抜きにした(石炭火力を「廃止」➝「削減」に変更)インドも大変けしからん!削減ってのは、減ってれば良いってことです。100を99.9にしただけでも削減。廃止しようとすれば100を10に減らしても、「まだ廃止出来ていない」です。天と地の差。

ま、でもこうやって各国が足の引っ張り合いをすることは全く予想の範囲内でした。だから、グレタさんの言う通り、「Blah, Blah, Blah...」しか出来ないのがCOPです。

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125

 「125」この数字が意味するのは何でしょう?はい、私はオートバイが大好きで、特に手に余らず、使い切れるパワーで軽量な125ccクラスのバイクが好きです。高速道路は乗れないけど、バイクで高速道路走っても、ちっとも面白くないし、二人乗りだって出来るし、燃費良くて維持費安いし。今ウチ...