1941年12月8日、大日本帝国連合艦隊はハワイ真珠湾の米軍基地に奇襲攻撃を仕掛け、軍人民間人約310万人の日本人の死者を生み、1945年8月15日に無条件降伏することになる太平洋戦争が始まりました。それから80年、日本は壊滅状態から立ち直り、繁栄を極めて現在に至ります。しかし、今の世界を見ると、再びあのような悲劇が起こることは無いであろう、と確信できる様には残念ながらなっていません。
開戦80年の節目に、多数の特番が放送されます。知らないことは良いことだとは思いません。是非若い人には特に見て欲しいと思います。圧倒的な工業生産力の差や資源の差ゆえに、アメリカと戦えば必ず負けると主張した人たちが沢山居たにも関わらず、あの戦争を回避することは出来ませんでした。そこには、自分の都合やメンツで「負けるから…」とは言えなかった人たちの存在があり、窮地に追い込まれた日本を開放するために、遂に日本が立ち上がったことを熱狂的に歓迎した民衆がありました。「たら…、れば…」は繰り返し語られますが、起こってしまった大戦において、日本が敗戦国となったことは、決して悪いことだとは思いません。戦勝国になったら、もっと大変なことになっていたことでしょう。しかし、何よりあまりにも多くの犠牲を生んだ戦争自体を憎み、それを回避出来なかった愚かさを祟るしかありません。
その記憶が薄れ、世界が再び対決の構図を形成しつつあることがとても心配です。あれほど酷いことは一度で十分です。是非この節目に自らの歴史を振り返り、反省の気持ちを新たにすべきと思います。そして、その国際平和こそが、気候変動に対する戦いに最も大切な資源なのです。
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