世界のジェンダーギャップの2022年度ランキングが発表されました。
男女平等度、日本は116位 東アジア太平洋地域でも最下位 (msn.com)
周囲を見渡しても、全く改善していないわけですから当然といえば当然ですけど、日本は調査対象146ヶ国中で116位と、何とも不名誉な、低い順位となっています。G7で最下位なだけでなくて、東アジア太平洋太平洋地域19か国の中でも最下位。韓国よりも中国よりもミャンマーよりも下です。教育と健康は男女同水準だけども女性の社会的経済的地位が圧倒的に低いことがランキングを下げています。これも以前と同じ。改善の兆しもナシ。日本よりもランキングが下の国って、あの宗教の国とかですからね。最下位の146位はアフガニスタン。あの宗教でも日本より上の国もいくつかあります。それぐらい、日本は酷いし、全く改善の傾向がない。
日本の場合はジェンダー差別が一番激しくて、それを社会全体が当然の様に受け入れてしまっているところが問題です。その他のあらゆる差別、人種、宗教、教育、貧富、年齢、身体的ハンデ、そうした全ての僅かな違いが差別の理由に使われます。多様性とかインクルーシブとか、言ってはみるものの、むしろ人は差別を求める生き物です。差別は格差を拡大させ、持続性の無い歪んた社会構造を生み出します。持続性を度外視した経済発展の結果生じているのが色々な環境問題だったりするわけで、SDGs目標の中で何が一番重要と問われれば、それは差別に関するものだと思います。もしもそれが解決できるのなら、他の全ての問題も解決する、というか、そもそも問題が生じないでしょう。
気候変動対策としてのカーボンニュートラルは、SDGsに包含される目標の一つ、みたいに言う人が多いですが、トンデモナイ。気候変動は最後に現れてくる問題であって、それを解決しようとすれば、持続可能性よりも差別と格差を求める人の行動、一番根源にある問題を正すことが大切です。SDGs目標は決して切り離すことの出来ない、全てが連動している問題であって、「つまみ食い」の様に対応してはいけないのです。YUCaNをSDGsの下部組織の様に言う人もあるのですけど、それも違う。YUCaNは目標を具体化し、SDGs達成の具体的手段を見出そうとしているんです。「問題だあ」とか言っているだけで、具体的アクションが何もない、そういうのではダメなんです。「気候変動とジェンダー平等は別問題ですからね」と言っちゃう人もあるのですけど、いえいえ!そんなことはありません!直結しています!弱者をリスペクト出来ない様な世界だからこそ、気候変動なんて見向きもされないんです。
で、「困った問題だねえ~、どういう対策が必要かなあ、私に何をして欲しいですか?」と腕組みしているオジサン方!あなたたちが問題なんですよ!どうしたら活躍する女性が増えるのか分からない?あなたたちがそこに居るからいけないんです。「私が何とかしてあげましょう」と思う必要もナシ。静かに退場することです。「そんなこと言っても、君には無理だろう」と女性や若者を見下す、権力の座に座ったオッサン達、そんなことはないんです。本当に、SDGsを理解しているならば、まず自分のその席を若い女性に譲ったらどうですか?世界を動かしているのは自分だ、とかいう驕りをまずは捨てましょう。日本のオッサンリーダーは自分の権力にしがみつく、女性や若者はオッサンリーダーに甘えてしまい、自らが矢面に立つ度胸を持たない。不寛容だから、リスクを避け、新しいことをことごとく潰そうとする日本の社会、それだからこういうニュースが何度報じられても、本気で変わろうとは思わないんですよね。日本人が大好きな「和」という言葉、でもこの意味においては大っ嫌いです。