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国立大学法人山形大学工学部教授の吉田司のブログです。2050年までのカーボンニュートラル社会実現に向けて、色々な情報や個人的思いを発信します。発言に責任を持つためにも、立場と名前は公開しますが、山形大学の意見を代弁するものではありません。一市民、一日本国民、一地球人として自由な発言をするためにも、所在は完全に学外です。山形大学はこのブログの内容について一切その責任を負いません。

2023年1月19日木曜日

ウクライナ10

 最終決戦!になるかどうかは分かりませんが、大きな戦闘が近々始まることはほぼ確実です。

「ロシア・ウクライナ最終決戦」の予兆…! 歴史の教科書に載るであろう「大きな戦い」が近づいている (msn.com)

ドニプロ市の民間アパートにロシアのミサイルが着弾し、子供を含む40人以上の民間人が亡くなるなど、戦争の被害は拡大を続けています。ウクライナ軍は侵略者に対して勇敢に戦い、占領された地域を一部奪還するなど、一進一退の状況が続いています。ウクライナはもちろん、ロシアもまたこの戦争を早く終わらせたいに違いないですが、自らの大義を果たすことが前提であり、現状での停戦は全く望めません。

昨年末からずっと噂されていますが、一度失敗したキーウ陥落を目指したロシア軍の総攻撃が近づいています。ベラルーシ軍とロシア軍の合同演習がその予兆であることは間違いありません。果たして、ベラルーシ軍も参戦するのかどうか。ロシアに対してNOとは言えない、強制的に従属させられるベラルーシですが、それでも独立国ではありますから、もしもベラルーシが参戦すれば、戦争の枠組みが拡大することになってしまいます。

欧米からの支援を引き出す、ウクライナのゼレンスキー大統領は、ロシアにとってとても邪魔くさい存在だと思います。ウクライナ東部への猛攻撃と同時進行してウクライナ軍を分散させ、場合によっては戦術核も投入して、今度こそキーウを掌握して現政権を葬り去ること、ウクライナを無政府状態に陥らせることを狙ってくるでしょう。この戦争が現大統領間の交渉によって終結することはとてもありそうにないです。

しかし、恐らくはロシアはこの軍事作戦に失敗することになるでしょう。NATOは最新鋭戦車や迎撃ミサイルの投入を急ぎ、ウクライナ軍の勝利を確実にすべきです。今回、ゲラシモフ氏を総司令官とした総攻撃を仕掛けてそれに失敗すれば、プーチン大統領は急速に求心力を失うことになると期待出来ます。そうなればロシア兵は一層戦意を喪失し、国内世論は戦争不支持に傾き、弱体化は決定的になると思います。その後ウクライナ軍が東部を奪還し、ロシアを敗戦へと向かわせる道筋が見えてきます。ただ、そうして大人しく負けてくれるかどうかです。追い込まれたロシアが核の使用に踏み切ることが容易に想像出来ます。ウクライナがロシア本土を決して攻撃しないことが重要です。核使用の口実を与えてはいけません。そこが問題で、既にロシアは東部四州を併合したと一方的に宣言していますから、これらが奪還されることをロシアへの攻撃、ロシアの存続が脅かされる事態(核兵器の使用を正当化する理由)と見なすことが十分考えられます。

だから、この戦争は世界をその終わりへと導く可能性がとても高いのです。核が使われることのないままロシアが敗戦することを心から願っています。本当は、ロシアの人たちにも死んでほしくはないですが、残念ながら皆さんのリーダーはあなたたちの命を何とも思っていません。だから、この戦争を早く終わらせて、新しい未来のために立ち上がって欲しいです。私たちは(少なくとも私は)ロシアもロシア人も見捨てたりはしません。

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