連日のように、驚くべきニュースが飛び込んできます。
独、45年に温室効果ガス実質ゼロに 違憲判断で前倒し(YAHOO)
2050年でも達成が困難と思われるカーボンニュートラルを、ドイツは5年前倒しして、2045年に達成するというのです。違憲判断とはどういうことか?と思ったのですが、政府が定めた気候保護法について、2031年以降の削減措置が不十分であると連邦憲法裁判所が一部違憲の判断をしたために、行程の見直しを進めていたようです。それで、2030年までに1990年比で55%削減の従来目標を65%削減に引き上げ、40年までに88%削減をメルケル政権の閣僚が公表したとのことです。これには、先日もブログに書いた9月の連邦議会選挙に向けて気候変動対策に最も前向きなベーアボック氏率いる緑の党が躍進している(ドイツ連邦議会選挙)ことも影響しているようで、現政権CDU, CSUも気候変動に積極的であることをアピールする政治的思惑もあるようです。ただ、これら全ては明らかに民意が政治を動かしている良い例であり、ドイツの人たちが自分の国が気候変動に対して極めて積極的であることを求めているからこそ起こる変化なのだと思います。
ちなみに、ヨーロッパのほとんどの国は「1990年比で○○%削減」という目標の示し方なのに対して、日本は2013年比です。なぜか?2013年が一番GHG排出が多かったので、そこを基準にした方が大きな削減の数字になるからです。
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