ちょっと前にニュースになっていて、気になっていました。NTTは政府の目標である2050年よりも10年前倒しで、2040年にNTTグループとしてカーボンニュートラルを達成すると宣言したのです。
NTT 光技術で2040年度までに温室効果ガス排出量 実質ゼロ目標 | 環境 | NHKニュース
NTTがグリーン燃料を創出する事業に進出するのかと言えば、そういうことではなさそうです。IOWN(アイオンと読んで欲しいみたいです)と名付けられた新しい光通信技術の導入を進めることで、ネットワークが消費するエネルギーを大幅に削減することが出来るというものです。確かに、先日取り上げたように、情報ネットワークが消費する電力は莫大なものになっているようです。
カーボンニュートラル2050: ICTで気候変動は加速する? (carbonneutral2050.blogspot.com)
今のところ、電線の中を流れる電気信号が情報伝達を行っていて、特に長距離だとその損失はとても大きくなりますから、これを光に変えると損失が低減されるということでしょう。しかし、無線通信はどうするの?詳しくは分かりませんが、NTTはこのIOWNコンセプト(インテル、SONYとの共同)を解説する詳しい情報ページを公開しています。
端末の直前まで全部光で通信するということのようですが、パワーは?出来れば送電線も無くして、光でエネルギーを供給して、端末側で光から電気に変換できないですかね?それも視野には入っているみたいで、エネルギーのことについてはこのページに解説があります。
IOWNが変える社会インフラ MaaSとエネルギーの革新|NTT R&D Website (rd.ntt)
MaaS (Mobility as a Service)とかってのは、普通は情報伝達の部分だけのハナシだとは思いますが、出来ることならば車両側にバッテリーなどエネルギー貯蔵の必要を無くして、光なのか、電磁波なのか(やっぱり損失が問題になってしまうけど)でエネルギーを常時供給して動ける様になったらいいんですけどね。実際、電車はそうでしょ。電線ですけど、バッテリーは積んでいない。蒸気機関車は石炭を積み、ディーゼル車両は軽油を積んでいて、それで航続可能距離が制限されますが、電車は電気が来る限り走り続けられます。
それでもなお、エネルギーの使用効率を上げて、使用量を減らすだけではゼロカーボンにはなりませんよねえ。生み出すところは他から買ってくるというだけじゃなくて、是非そこもお願いします!
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